測定機器
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管理番号
測定機器
測定とは寸法の測定は測定したい対象物を基準物と比べることです。基準物となる測定機器は、測定の目的や方法、精度に応じて多種多様なものがそろっています。寸法を正しく測定することによって、製造物が求められる仕様(許容値)に当てはまっているかどうかを「検査」することが可能となります。つまり、測定を極めることは、より良い物づくりの基本にほかなりません。また、「測定機」と「測定器」の使い分けについては、定義の厳密な区分けはないようですが、おおまかに分けると、モータなどの駆動部を搭載した大型の装置を測定機と呼び、それ以外を測定器とする場合が多いようです。測定機の例としては、三次元測定機を挙げることができます。一方、測定器には、スケールやノギス、マイクロメータなどがあります。もっとも、近年は装置の小型化によって、駆動部やコンピュータを備えた装置を測定器と呼ぶことがあります。モノづくりにおける測定の重要性は言うまでもなく、正しい寸法測定は物づくりの原点です。材料の調達から加工、組立て、検品、出荷に至るまで、各工程で同一の基準で測定を行なうことで、製品を設計通りに作ることができ、品質を保証することができます。正しい測定の基本は、物づくりに携わる人々が測定に対する技術を持つことであり、その上で測定機を正しく管理、使用することにあります。これらは「計測管理」と呼ばれる取り組みであり、品質管理の土台となるものです。近年、計測管理は計測マネジメントシステム(ISO10012)として規格化されています。また、正しい測定を保証するため、計量トレーサビリティの取り組みが進んでいます。
測定機器の種類は以下のようなものがあります。
<ノギス/ハイトゲージ(デプスゲージ)>
ノギスは、長さ(外形)の測定をはじめ、内径や段差などを測ることができる測定器です。取扱いが簡単で比較的精度の高い測定が可能であることから、物づくりの現場で広く普及しています。最近はデジタル式のノギスを目にする機会が増えています。
<マイクロメーター>
対象物をはさみ込んで、その大きさを測定する工具です。機種によっては、1µm単位まで測定が可能なものもあります。ノギスと異なり、いわゆる「アッベの原理」に準じているため、より正確な測定が可能です。
<投影機>
光学測定機の一種です。測定の原理は光学顕微鏡に似ています。対象物を台に乗せて、下から光を当てることで、対象物の輪郭がスクリーン上に投影される仕組みとなっています。テレセントリック光学系を採用していて、正確な測定が可能です。
<測定顕微鏡>
光学顕微鏡と精密可動テーブルの組み合わせによって、対象物の測定を行なう装置です。投影機と同様にテレセントリック光学系を採用していて、正確な測定が可能です。非接触で測定ができるため、対象物を傷つける恐れがありません。
<CNC画像測定機>
投影機や測定顕微鏡と同じく、画像を用いて測定を行なう非接触式の装置です。CNCとは「コンピュータ数値制御」を意味し、画像処理技術に基づいて高速かつ高精度での自動測定を可能にしています。生産現場でFA化が進む中で、発展を遂げてきました。
<輪郭形状測定機>
スタイラスと呼ばれる触針を用いて対象物の表面をなぞることで、その輪郭形状を測定、記録する装置です。表面粗さ計として使用可能なものもあります。CNC制御の機種では、角度や円弧の半径、段差、ネジのピッチといった測定が可能です。
<三次元測定機>
従来、投影機や測定顕微鏡による測定は目視で行なうため、操作に習熟が求められたほか、測定に時間がかかります。これに対して、三次元測定機は画像処理技術によって対象物の縦、横、高さの寸法を測定できる装置です。また、対象物の自動測定および測定データの記録ができるほか、各種の演算によって特殊な値を算出することも可能です。
<粗さ計>
「表面粗さ計」とも呼ばれ、対象物の表面の平滑度(凸凹の程度)を測定する装置です。主に触針式やレーザー式があります。従来、ダイヤモンド製の触針を用いた機種が一般的でしたが、半導体などの表面を測定する際に傷をつける恐れがあるため、光学タイプのものが普及しています。
主な測定機器メーカーは以下のようなものがあります。
マイクロ・ビュー、TESA、キーエンス、ミツトヨ、東京精密、光コム、カールツァイス、FARO、セルミック、富士フイルム